こんにちは!
ドラマ「ノーサイド・ゲーム」とうとう終わってしまいましたね……
なぜ池井戸潤原作のドラマってここまでロスが激しいんでしょうか、ほんとすごい作家さんです。
今回は、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の、全体を通しての感想と、少し辛口な批判を書いていきたいと思います!
※ネタバレを含みますので、未視聴の方はブラウザバックをお願いします。
【この記事の目次】
骨太ストーリー
大手メーカーのトキワ自動車の役職に就いていた主人公、君嶋が、常務の滝川に逆らったことで本社から府中工場に飛ばされ、そこから本社に戻るため再起を図る。
というのがあらすじとなりますが、それだけではないのがこの作品の魅力!
まず、トキワのラグビー部、アストロズが熱い!
チームメイトの一人である佐々が、自分はチームに必要ないんじゃないかと悩んでいるときに、皆で励ます回。
里村が、ライバルチームのサイクロンズへと去ってしまうときに、チーム全員で見送る回。
など、どの回を取ってもアストロズは家族のような結束を見せてくれます。
スポ根アニメのような熱さを感じさせるチームでした!
「下町ロケット」では、専ら企業間のいざこざを描いていたのに対し、このドラマでは、企業内での権力争いとスポーツドラマの2つの軸で物語を進めていきます。
どちらか一方の軸でも折れれば、その地点で君嶋は手詰まりという、ハラハラした展開がこの作品ならではかなと思いました!
そして、シリアスになりすぎないように所々ギャグを入れている点も視聴者に配慮していますね~~
さらに、起承転結の転にあたる脇坂の裏切りは、これまたオリジナリティの塊と言わざるを得ません。
「自分の最大の味方だと思っていた人が、実は最大の敵だった」というのは、現実でもあり得ることですよね、しかもとても辛いことです。
実際に「生きていくのは、ツラいなぁ」と君嶋も言っています、染みるぅぅぅ。
主題歌とキャストが良かった
「ノーサイド・ゲーム」は、キャストも豪華でした!
主人公、君嶋を大泉洋にキャスティングしたのはベストマッチだったと思います。
所々にギャグを入れるというのは一種の技術ですが、それを演じる俳優がダメダメだと一気に寒くなってしまいます。
ですが大泉さんは、どちらかというと阿部寛のような全力投球な演技が得意なので、ギャグシーンが寒いなと感じることはありませんでした。
笹本玲奈さんを初めとした他のキャストさん達も素晴らしい演技でした!!
主題歌にも、人気の米津玄師を起用するなど、話題性にも配慮しているなという気がします。
「馬と鹿」、結構作品の雰囲気にあっていましたよね!
私的に合わなかった点
「ノーサイド・ゲーム」は、とても素晴らしく完成度の高い作品です!
しかし、私には少し物足りなかった点もあります。
同作家の作品原作のドラマ「下町ロケット」の大ファンとして、少しだけそちらの視点から辛口レビューをさせてください。
まず、シリアスさが物足りないという点です。
「ノーサイド・ゲーム」は、話があっちにいったりこっちにいったりするので、なかなか1つの軸に固着することが難しかったです。
ときおり入るギャグも、寒いと感じることはありませんでしたが、やはり作品全体としてもう少し一点集中な構成にしてもよかったのではないか。と思わざるを得ません。
「下町ロケット」は、帝国重工と佃製作所の話が最初はオムニバスでしたが、それでも「企業」というブレない軸がありましたし、全面的な企業同士の戦争という感じでハラハラ出来ました!
もう一点は、悪役的ポジションがいろんな所に分散していて、どこにヘイトを集中させればいいのかがよく分からなかった点
そして、悪役の存在感が弱いという点です。
最初の悪役は滝川常務でしたが、彼に悪気はなかったためヘイトは解消されました。
そのあとに登場した脇坂は、スターウォーズでいうパルパティーン的な位置づけだと思われます。
しかし、登場してからやられるまでが早すぎます、あっけないです。
もう一人、サイクロンズの監督も悪役ポジで出演していましたが、あまり彼の描写が無かったため悪役臭を感じませんでした。
「下町ロケット」では、まず財前部長が悪役として立ちはだかりますが、彼をうまくこちら側に取り込むことに成功します。
さらに、帝国重工の本部長や社員たちもなんとか抑えて、最後のラスボス、藤間社長です。
彼は、ドラマの中では雲の上の存在として描かれていました。
そんな社長までも最後には説得してしまい、見事ドラマは完結に向かいます。
RPGでモンスターを仲間にして進んでいくのと同じものを感じました。
軸がぶれていなくて素晴らしい。
最後に
いろいろ書きましたが、「ノーサイド・ゲーム」面白かったです!
また続編などがあれば是非見たいですね!
以上、「「ノーサイド・ゲーム」キャストも主題歌も豪華で面白かった!!~感想と批判。」でした!